ギガヘルツからテラヘルツへ——1000 分の 1 の境目
この換算がしていること
1000 で割る換算です。300 GHz は 0.3 THz になります。テラヘルツという単位は、ギガヘルツの 1000 倍という大きな隔たりの上にあり、無線の世界と光学の世界の境目にちょうどまたがっています。レーダーのデータシートが 300 GHz と書く値を、分光の文献は 0.3 THz と書きます。
電子回路と光学のあいだ
0.1 THz から 10 THz あたりは、電子回路でも光学でも扱いが難しく、長らく測定の隙間でした。ギガヘルツで書けば 100 GHz から 10,000 GHz にあたり、無線の延長として見れば上の端、光学から見れば下の端になります。同じ帯域をどちらの流儀でも書けることが、この換算の役割です。
ギガヘルツからテラヘルツへの換算表
ギガヘルツとテラヘルツの境界にあたる周波数を並べ、1000 分の 1 の対応を示しました。
| ギガヘルツ (GHz) | テラヘルツ (THz) |
|---|---|
| 1 | 0.001 |
| 2.4 | 0.0024 |
| 2.45 | 0.00245 |
| 5 | 0.005 |
| 5.8 | 0.0058 |
| 24 | 0.024 |
単位の境目と技術の境目
1000 という区切りは、SI 接頭辞がそう刻まれているからであって、物理の側に特別な意味があるわけではありません。ただしこの段をまたぐと、扱う道具がアンテナからレンズに変わり、測り方も大きく変わります。単位の境目と技術の境目が近い位置にあることが、この換算をよく使う理由です。
先頭の 0 を書き忘れない
ギガヘルツからテラヘルツへは小数点を左へ 3 桁動かします。1000 GHz は 1 THz、300 GHz は 0.3 THz です。1 未満の値になることが多いので、先頭の 0 を書き忘れないようにしてください。
よくある質問
1 THz は何 GHz ですか?
1000 GHz です。テラはギガの 1000 倍なので、1 テラヘルツは 1000 ギガヘルツにあたります。300 GHz は 0.3 THz で、レーダーの資料と分光の資料が同じ値を別の単位で書いている例です。
なぜ 0.3 THz のような半端な値が出るのですか?
1000 で割った結果がたまたま 1 未満になるからです。0.3 という数字自体に特別な意味はなく、300 GHz という丸い値をテラヘルツで書き直しただけです。
テラヘルツとギガヘルツの境目はどこですか?
接頭辞としては 1000 GHz が 1 THz です。慣例としてのテラヘルツ帯はおよそ 0.1 THz から 10 THz とされ、ギガヘルツで書けば 100 GHz から 10,000 GHz にあたります。
この換算はどんな機器で使われますか?
レーダー、衛星通信、テラヘルツ分光の装置などです。搬送波がギガヘルツ側で指定され、扱う帯域がテラヘルツ側にまたがる機器では、両方の表記が同じ資料の中に現れます。
逆向きの換算も同じ手順ですか?
同じです。テラヘルツからギガヘルツへは 1000 倍で、小数点を右へ 3 桁動かします。10 の冪の掛け算なので、往復しても値は正確に元へ戻ります。