ヘルツからキロヘルツへ——音を読みやすい目盛りに載せる
この換算がしていること
周波数を「毎秒何千周期」で書き直すのがこの換算です。波そのものは何も変わりません。440 Hz と 0.44 kHz は同じ音の高さで、変わるのは数字の読みやすさだけです。仕様表と見比べるときにゼロを数えずに済むようになります。割り切れない値でも換算は正確で、小数以下が増えるだけです。
音声で 2 つの単位が併用される理由
人の耳が反応するのはおよそ 20 Hz から 20 kHz までなので、キロヘルツを使えば可聴域全体が 2 桁に収まり、ヘルツを使えば低い側を整数のまま扱えます。440 Hz の音叉はヘルツのままが書きやすく、18000 Hz のフィルター遮断周波数は 18 kHz と読んだほうがすっきりします。どちらも同じ波を表していて、換算器はデータシートの単位と実測値の単位を行き来するためにあります。
ヘルツからキロヘルツへの換算表
音響作業の目印になる周波数を両方の単位で並べました。いちばん下の商用電源のうなりといちばん上のサンプリング周波数は、エンジニアが最初に確かめる 2 つです。
| ヘルツ (Hz) | キロヘルツ (kHz) |
|---|---|
| 1 | 0.001 |
| 50 | 0.05 |
| 60 | 0.06 |
| 440 | 0.44 |
| 1000 | 1 |
| 20000 | 20 |
| 100000 | 100 |
サンプリング周波数と聴力の上限
デジタル録音が表せるのは、サンプリング周波数の半分より低い周波数だけです。だから 44.1 kHz の録音は約 22 kHz まで記録でき、可聴帯域を少し余裕をもって覆います。サンプリング周波数を 44100 Hz と読めば、20 kHz の上限との比較が同じ単位ででき、この関係がはっきり見えます。
ゼロを数えず、小数点を見る
1000 で割るとは、小数点を左へ 3 桁動かすことです。440 は 0.44 に、50 は 0.05 になります。よくある取り違えは、書かれた数字のゼロを数えてしまうことです。値そのものに小数点があると、その数え方はすぐ破綻します。
よくある質問
ヘルツはどうやってキロヘルツに換算しますか?
1000 で割ります。小数点を左へ 3 桁動かすのと同じです。440 Hz は 0.44 kHz、20000 Hz は 20 kHz、1 Hz は 0.001 kHz になります。換算器も同じ計算をして、丸めた値ではなく正確な結果を表示します。
1 kHz は 1000 Hz と同じですか?
はい。SI 接頭辞のキロは常に 1000 を意味するので、1 キロヘルツは丸めなしでちょうど 1000 ヘルツです。デジタルストレージで使うキロとは性格が違い、そちらでは 1 キロバイトが 1024 バイトであることがよくあります。
音声ソフトがヘルツではなくキロヘルツで表示するのはなぜですか?
可聴域が 3 桁にわたるため、キロヘルツにすると上半分を短く書けるからです。18 kHz の遮断周波数は、設定の一覧では 18000 Hz よりもはるかに走査しやすい数字です。1 周期ぶんの精度が問題になるときだけヘルツに戻します。
人の可聴域はどのくらいですか?
若い成人でおよそ 20 Hz から 20 kHz までで、高い側から年齢とともに狭くなります。キロヘルツで書けば 0.02 kHz から 20 kHz です。上の限界から先に落ちるので、中年になるずっと前に 15 kHz までしか聞こえないということはよくあります。
1 Hz 未満の周波数も換算できますか?
はい、このツールは受け付けます。0.5 Hz は 0.0005 kHz です。0 以下は拒否されます。周波数が 0 のときは周期も波長も存在せず、どちらも周波数で割って求める値だからです。