MPGからL/100kmへ:米国式の燃費を欧州標準の数値に読み替える
この換算でわかること
米国のマイル毎ガロンで示された燃費を、欧州・中国・アジアの多くで使われる「100kmあたりのリットル」に置き換えます。どちらも同じ効率を表していますが、目盛りの向きは正反対です。MPGは決まった量の燃料でどれだけ走れるかを数え、L/100kmは決まった距離でどれだけ燃料を消費するかを数えます。
式が掛け算ではなく割り算になる理由
米ガロンは3.785411784リットル、1マイルは1.609344kmなので、1MPG(米国)の車は3.785411784リットルで1.609344km走ることになります。これを100kmあたりに直すと235.214583という定数が得られ、式の235.2はこれです。MPGが分母に入るため、この関係は比例ではなく逆数です。MPGが2倍になればL/100kmは半分になりますが、MPGに10を足してもL/100kmから引かれる値は一定ではありません。
MPG(米国)→ L/100km 換算表
よく使われる米国の燃費と、そのメートル法換算です。高効率側では差が縮まる点に注目してください。10MPGは100kmあたり23.5リットルを消費しますが、50MPGから60MPGへの改善で節約できるのはわずか0.8リットルです。
| マイル毎ガロン(米国) | 100kmあたりのリットル |
|---|---|
| 10 mpg | 23.5215 L/100km |
| 15 mpg | 15.6810 L/100km |
| 20 mpg | 11.7607 L/100km |
| 25 mpg | 9.4086 L/100km |
| 30 mpg | 7.8405 L/100km |
| 35 mpg | 6.7204 L/100km |
| 40 mpg | 5.8804 L/100km |
| 45 mpg | 5.2270 L/100km |
| 50 mpg | 4.7043 L/100km |
| 60 mpg | 3.9202 L/100km |
結果は小さいほど良い
地域をまたいで車を比べるときに最も混乱しやすいのがここです。L/100kmは車がどれだけ燃料を燃やすかを表すので、数字が小さいほど優れています。MPGはどれだけ走れるかを表すので、大きいほど優れています。米国で「40」と宣伝される車がドイツでは燃費が悪いということになるのは、目盛りの向きが逆だからです。
暗算で確かめる方法
2つの数値を掛け合わせると、いつもおよそ235になります。電卓がなくても答えの妥当性を確認できます。30MPG × 7.8 L/100km ≈ 235。だからこそ「MPG換算」で語られるハイブリッド車や電気自動車の比較は、換算すると誤解を招きます。100MPGという効率でも2.35 L/100kmにすぎず、同じ大きさのガソリン車が到達できる数値ではありません。
よくある質問
このMPGは米ガロンですか、それとも英ガロンですか?
当サイトで単位を付けずにMPGと書く場合は、常に米ガロンを意味し、体積換算ツールの既定値と一致します。英ガロンは約20%大きいため、同じ車でも英ガロン表示のMPGは約1.20倍の数値になります。英国由来の数値であればMPG(英国)のツールをお使いください。
なぜ式に235.2を使うのですか?
1米ガロンで走れる距離で100kmを割った値です。マイル(1.609344km)と米ガロン(3.785411784リットル)の正確な定義から導かれ、厳密には235.214583になります。計算機は全精度で計算し、式の表示だけを丸めています。
ハイブリッド車とガソリン車の比較に使えますか?
使えますし、違いが最も見やすい場面です。55MPGのハイブリッドは4.28 L/100km、30MPGのガソリン車は7.84 L/100kmになります。ただしハイブリッドは実燃費が公表値から乖離しやすいため、あくまで比較の出発点として扱ってください。
0を入力するとどうなりますか?
受け付けません。0MPGはどんな量の燃料でも車が動かないことを意味し、換算結果は無限大になって意味を持ちません。正の値のみを受け付け、負の値や数値以外の入力も同様に扱います。
カタログ値と計算結果が少し違うのはなぜですか?
公表値は実路ではなく試験サイクルで測ったものです。米国のEPAと欧州のWLTPでもサイクルが違うため、正確に換算しても満タン法の実測とは一致しません。換算は車を比べるために使い、燃料代の予測として使わないでください。